ネイビーウィングの翔破

シアトル・シーホークス応援ブログ

【4】2019ドラフト 1日目

 シーホークスはドラフト開始前、フランク・クラークのトレードを経て、1巡目21位、1巡目29位、3巡目92位、4巡目124位、5巡目159位の指名権を持っていました。
 しかし1巡目21位指名の時点でパッカーズとのトレードを行い、1巡目30位、4巡目114位、118位の指名権を得ました。29位で、DEのL・J・コリア―(L.J.Collier)を指名、続く30位指名権はジャイアンツとのトレードを行い、2巡目37位、4巡目132位、5巡目142位の指名権を得ることになりました。
 よって明日以降の指名権は、2巡目37位、3巡目92位、4巡目114位、4巡目118位、4巡目124位、4巡目132位、5巡目142位、5巡目159位の8つになります*1

L・J・コリア―の詳細

 シーホークスは結果的に、クラークをトレードしてコリア―を得たことになります。
 NBCsportsのカーティス・クラブツリー(Curtis Crabtree)によると、現在のDEのローテ―ションは、2年目のラシーム・グリーンとジェイコブ・マーティン、FA契約のネイト・オーチャードとカシアス・マーシュ、さらにクイントン・ジェファーソンとナザイア・ジョーンズで構成されている中、コリア―がクラークの抜けたDEの改革において、新たな力として期待されます*2
 また、PFFがまとめているコリア―の成績では、2018シーズンに54のQBプレッシャーを記録し、パスラッシュ成功率はドラフト資格のあるEDGEの中で1位となっています。

 NFL.comのダニエル・ジェレミア(Daniel Jeremiah)は、コリア―はインサイドとアウトサイドの両方で活躍でき、EDGEから繰り出される力強い手が評価される選手で、シーホークスの雰囲気にも合っている、と分析しています*3
 また、ドラフト後、GMのジョン・シュナイダーは、コリア―について、シーホークスに合う選手で、タフで好戦的・挑戦的な人間だと語り*4、HCのピート・キャロルは、5テクニックに対応できるDEで、インサイドでもプレイでき、マイケル・ベネットに似ている点が多いと語っています*5

明日以降のドラフト展望

 大方の予想通り、シーホークスはDEを最初に指名しました。クラークに代わるDEとして才覚を表すのか、コリア―の今後に注目が集まります。
 1巡目21位指名は、パッカーズジャイアンツとのトレードにより、5つの指名権に化けたことになりますが、明日以降ここからさらにトレードによって順位を下げる可能性はあります。現在、まだ指名されていない注目選手は多く残っており、特にシーホークスとして注目しておくべきは、WRのD・K・メットカルフや、CBのバイロン・マーフィー、グレディ・ウィリアムズ、その他OTやSの選手となります。
 CBはまだ大型ルーキーが多く残っており、そこを狙うのが妥当なのではないかと思います。カーディナルス49ersがWRをとるとすれば、そのあとに残るCBをシーホークスは得られるのではないかと思います。2巡目の指名権をトレードする可能性もあり、そうなれば補強ポイントすべてをカバーできるような大量獲得につながると思います。
 ただ1日目において、21位指名を手放さなければ、26位でレッドスキンズが指名したDEモンテツ・スウェットを、シーホークスが獲得していた可能性もあります。そもそもこうした注目株をはじめから狙っていないのだとすれば、明日以降、上位指名権が多くの下位指名権に変わるのは当然なのかもしれません。

 今回は以上です。