ネイビーウィングの翔破

シアトル・シーホークス応援ブログ

【41】オフシーズンの重要ポジション

 
 プレーオフの敗退から早くも1週間が過ぎ、今シーズンのスーパーボウルのカードも出揃いました。オフシーズンに突入したシーホークスが、2020年シーズンに向けて動き始めるのに早くても早すぎることはありません。
 シーホークスUFAは計19人と多く、リーグ7位である57.9Mドルのキャップスペースを保持しながらも、そのほとんどがFA選手に費やされることになると考えられています。ディフェンスのUFAは、DEクラウニー、DTリード、DTジェファーソン、DTウッズ、CBキング、CBソープ、LEOアンサ、LBケンドリクス、LBワトソンです。オフェンスのUFAは、RTアイフェディ、T/TEファント、LGイウパティ、RBタービン、RBリンチ、RBプロサイズ、QBスミス、WRブラウン、WRゴードン、TEウィルソンとなります。

目次

(1)FAでの重要ポジション

①パスラッシュ

 リーグ最少2位タイの28サックでシーズンを終えたシーホークスにとって、オフシーズンでの最重要事項はパスラッシュで間違いありません。これはフランク・クラークを失った昨オフシーズンから続く問題ですが、クラウニーやアンサの追加も一定の答えを導き出すことはできず、1巡目で指名されたコリアーは何とも悲しいルーキーイヤーを送ることとなりました。28サックのうち17サックはクラウニー、リード、ジェファーソンによるものですが、いずれの選手もUFAとなります。

◉DEクラウニー

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 相手QBのドロップバックにおけるプレッシャーはリーグ28位の22.9%と非常に低く、PRWRは42.8%で16位となっています。一方、クラウニー個人で見るとPRWRは24.8%でリーグ5位です。最大の問題のパスラッシュにおいて、最優先の課題はクラウニーの今後ということになりますが、クラウニーの価格がどうなるかでシーホークスが彼をキープできるか決まってきます。
 従来のエッジラッシャーとは異なるスタイルは少ないサック数に反映されていると言われますが、オールアラウンドの選手としてその価値をどう見るかで獲得金は変わってきます。クラウニーの市場価格は年20Mドル前後の見込みで、キャップスペースの3分の1近い数字となりそうです。再契約は不可能ではなくとも困難である状況だと考えられ、コルツやジャイアンツ、バッカニアーズはDEが必要なうえキャップスペースも多いチームです。Seattle TimesのAdam Judeは、フランク・クラークの5年、104Mドルの契約金を超えるべきだとし、クラウニー残留の確率は今のところ五分五分だとしています。
 キャップスペースはベテランのカットやリストラで変わってくるもので、エド・ディクソンのリリースによる3.4Mドルのチャージが例として挙げられます。ドラフトプールや緊急時のためにある程度の確保も必要です。

◉DTリード

 ランストッパーとしての重要性を買われる部分もあるリードですが、2018年シーズンが10.5サックだったのに対し、今年は出場停止処分もあり2サックにとどまっています。
 もしリードにタグ付けをする場合、キャップスペースに大きく影響してきます。DTのフランチャイズトランジションタグはおよそ12Mドルから15.5Mドルと予想されており、今季活躍を見せたCBグリフィンや、手術の必要性が低いカーソンとの契約延長はキャップナンバーを増やすことになります。KOMO NEWSのBen Arthurは、ドラフトによる1人か2人のEDGEの追加が、リードの活躍機会を増やすと予想しています。

◉その他の選手

 続くキー選手はウッズやジェファーソンとなります。アンサとは袂を分かつ可能性が高く、契約時からの懸念でもあった怪我の影響で、レギュラーシーズン5試合とディビジョナルラウンドを欠場しており、2.5サック、8QBヒット、2FFでシーズンを終えています。

②OL

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 PFFでは27位と低い成績であり、年齢層がリーグでも高いOLは若い力が必要とされ、ドラフト候補でもあります。ベテランのブラウンのみがスターターとして残るというシナリオも考えられています。特に問題なのはRTで、アイフェディは4年間振るわなかったものの、今シーズンに改善を見せました。彼が去る場合はLTを務めたファントがRTに入る可能性がありますが、ファントもUFA選手です。LGイウパティについては、彼の怪我時に活躍を見せたジョーンズという選択肢があります。
 CハントはRFAですが、ブリットに代わるCとして今シーズンを支えており、ブリットがリリースやリストラの対象となれば、11.67Mドルという莫大なキャップチャージとなります。

③RB

 カーソンは手術の必要がないとされ、リーディングラッシャーとして復帰が期待されます。ペニーは健康であればその活躍は大きいですが、ACL手術からの回復は7月までかかる見通しで、No.2が必要となります。C.J.プロサイズは怪我の影響もあってシーホークスを去る可能性が高く、ホーマーとのコンペティションのためにFAからベテランを獲得する必要があるとされます。UFAのリンチやタービンは先行きが不透明のままです。

(2)その他重要ポジション

セカンダリ

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 グリフィンはPFFによるインコンプリート率最高21.2%で、リチャード・シャーマンに代わってプロボウルにも選出されています。逆サイドのフラワーズはCBでのスタートが2年目であるという注釈付きですが、やはり改善が必要なのはこの右サイドのコーナーということになります。
 ベテランを欠くことによりベースディフェンスの体系をとってきたシーホークスですが、UFAのケンドリクスはACL断裂から回復途中であり、現地3月30日にはインサイダー取引の判決が控えています。

②TE

 ドラフトは補償ドラフト権を3つ得られると予想され、合計で12個に達すると予想されています。ドラフトでは2017年ジョージ・キトルを逃し、2019年にノア・ファントを逃したため、TEを取る可能性はあり、実質的にホリスターのみに頼っているTEのデプス強化は必須です。

(3)まとめ

 個人的な予想としては、CBグリフィン、カーソンとの契約延長を見据えながら、DTリードにタグ付けがされると考えます。クラウニーについてはまず、正確には57.9Mドルとされるキャップスペースが、Cブリットをはじめベテラン選手のリリース、リストラクションによって、70Mドル近くまで上昇する見込みです。クラウニーを必要とするチームは多く、例えばコルツのキャップスペースは90Mに達するなど、市場価値の高騰も相まってクラウニーのキープは困難を極めると思われます。それでも、キャップスペースの大半を割いて彼をパスラッシュ陣営にとどめることは、リードやジェファーソン(彼の契約金も確保する必要があります)といった面々と相互作用でパスラッシュを成功させるためには重要です。難しいながらも期待はしたいといったところです。
 また、セカンダリーについては、FAでベテラン選手を獲得する必要があると思います。指名権が多いドラフトでは、コンペティションのための人員確保があるのみだと考えます。意外な指名も多いシュナイダーGMのもとで、あまり大々的に叫ばれてはいませんがデプス強化が必要だとの声もあるレシーバーや、TEの上位指名の可能性もあるのではないでしょうか。ただ優先されるのはOLの指名であり、FAでOLの選手はあまりとどめず、上位指名でRTやRGを獲得するという流れがあり得ます。もしくはトレードバックによって上位指名権はベテランOLの追加に使われる可能性もあります。このレシーバーとライン陣(さらにTE)については、「ウィルソンにもっと投げさせろ」という大方の期待に通ずるものです。
 RBに関しては、リンチやタービンは残念ですが残留が難しいと思います。ランヘビーオフェンスがどうなるにせよ、キャロル下のランオフェンスのもとではFAでベテランを追加しておくことが無難な流れであると思われます。


参考:
https://www.espn.com/blog/seattle-seahawks/post/_/id/33746/pass-rushers-wanted-seahawks-enter-offseason-needing-more-pressure
Analysis: 10 questions the Seahawks must answer heading into the 2020 season – The Seattle Times
‪・https://komonews.com/sports/seahawks/early-look-at-5-positions-of-need-for-seahawks-in-2020-nfl-draft
https://www.kiro7.com/news/local/seahawks-face-free-agency-questions-beginning-with-clowney/MYZH3GJRLNFIVGJP3KVUACHCRA/
‪・Early projection: Which Seahawks' unrestricted free agents will stay in Seattle? - seattlepi.com
https://www.espn.com/blog/seattle-seahawks/post/_/id/33746/pass-rushers-wanted-seahawks-enter-offseason-needing-more-pressure
https://twitter.com/FieldGulls/status/1220168602411683840?s=20
https://twitter.com/benbbaldwin/status/1220167928877932545?s=20
https://twitter.com/Jason_OTC/status/1219400473050079232?s=20

【40】2019-2020シーズン divisional playoff vs.Packers

 3つのTDで前半にリードされたシーホークスは、後半にウィルソンがオフェンスを引っ張って持ち直します。しかし最後の3rdダウンでサックされ、4thダウンでパントを選択したのち、再びオフェンスの出番が回ってくることはありませんでした。今シーズンを終えるシーホークスは、ランボーフィールドでは1999年の勝利以来、9連敗となります。

①スコア

1Q 2Q 3Q 4Q
シーホークス 3 0 14 6 23
パッカーズ 7 14 7 0 28

②スタッツ

passing c/a yds TD
QBウィルソン 21/31 277 1
rushing car yds TD
QBウィルソン 7 64 0
RBリンチ 12 26 2
receiving rec yds TD
WRロケット 9 136 1
WRメットカーフ 4 59 0
TEホリスター 5 47 0
defensive tot solo sacks TFL QBhts
CBフラワーズ 7 5 0 0 0
DEクラウニー 7 4 0.5 1 2

③注目選手

◉ウィルソン

 7回のスクランブルで64ヤードを獲得し、21/31、277パッシングヤードを記録しています。21-3で押されていましたが、後半の開始後3連続TDで巻き返しを支えました。PFF WAR(選手のフィールドでのパフォーマンスの成績から、そのパフォーマンスがどれほど評価できるかということまでの情報を取り入れるための、選手のパフォーマンスと、それが勝利へどれほど重要であったか、そしてこれまでのその選手のプレーの傾向という3点をあわせた、選手の評価モデルとしてPFFが掲げている)という評価において、ウィルソンは今シーズン、リーグ最高の成績であり、QB無しでのこのWAR成績においては、ジェッツやベアーズ、ブロンコスについで20位という成績であるなど、ウィルソン個人の重要性は、特に今シーズン顕著でした。

◉ロケット

 9キャッチ、136ヤード、1TDを獲得したロケットは、ポストシーズン出場経験のある頼れるベテランとして、ウィルソンのパスオフェンスをしっかり繋げました。

④課題

◉パスラッシュ

 クラウニーが7タックル、0.5サック、2TFLを記録するも、試合全体では6QBヒット(ウィルソンは被10ヒット)、2サックにとどまりました。2019年のオフシーズンで最優先とされてきたパスラッシュの改善は今シーズンのみでは果たされず、今年のオフシーズンに持ち越しとなります。
 また、レギュラーシーズンで32回であったターンオーバーはリーグ4位の数でしたが、直近4試合では0回でした。

◉若いCB陣

 グリフィンとフラワーズ、ニッケルのアマディはデヴァンテ・アダムスを止められず、パスディフェンスの欠陥を大きく突かれる展開となりました。アダムスは8キャッチ、160ヤード、2TDを獲得しています。

◉自陣36ヤード、4th&11でのパント

 最後のプレーで旧友ジミー・グラハムが1stダウンを獲得した数インチの問題よりも、その発端とも言える4thダウンでのパントが物議をかもしています。キャロルもウィルソンも、これは正しい判断であり、残っている3つのタイムアウトを考慮してボールを取り返そうと考えたと言います。しかしパッカーズに3rdダウンコンバージョンを2回決められ、シーズンは終了することとなりました。
 このパントについて、NBCsports northwestのJoe Fannは否定的です。ボールを取り返すためには2回の3rdダウンのうち1回を止めればよいということで、蹴られたパントでしたが、ロジャースがこの2回のコンバージョンを成功させたことには驚きはなく、それは先述のCBの状況からも明らかです。パッカーズはこの試合で3rdダウンを9/14で終えています。ところがシーホークスも実際、プレーオフの3rd&10以上のロングシチュエーションで4/7、57%の成功率を保持しており、ウィルソンの成績が8.94ypp、9.14ypr(現在プレーオフにおいて4位のラッシングヤードを記録)であったことを踏まえ、4thダウンコンバージョン成功の見込みはあったと言えます。しかしながらいずれにせよ、ESPNのSeth Walderの指摘するようにパントであってもギャンブルに突き進んでいたとしても、あの時点での勝率は変わらなかったと考えられます。Fannがより疑問を呈しているのは、シーズンを通してのキャロルの姿勢として、もはやエリートがいないということを認識しないままディフェンスへ信頼を置いている点であり、MVP候補のウィルソンからボールを手放してはならなかったのかもしれません。

⑤まとめ

 ディビジョナルラウンドにおいて、シーホークスは文字通りボロボロになってシーズンを終えることとなりました。ジャマルコ・ジョーンズは2Qにフィールドから去り、ルーキーのフィル・ヘインズが必然的にLGに入ることとなりました。クイントン・ジェファーソンは足の骨折でアウトとなり、ジョーイ・ハントは右指の脱臼を抱えながら試合に臨みました。コアマッスル(背骨や骨髄周辺のインナーマッスル)の怪我をずっと抱えてきたクラウニーも、アンサのいないラッシュ体制の中で試合に出場しました。ワグナーも膝と足首に問題を抱えているようですが、手術が必要か否か以前に本人も怪我の状況をまだ把握しきれていないようで、オフシーズンに向けて状態は不透明です。
 最終戦となったこの試合で見られたディフェンスの弱みは、これまでのある種盲目的、楽観的見方を改めて明らかにし、同時にその誤りを示したと言えます。ベテランの必要性はシーホークスにとってより大きいものとなっています。セカンダリーにタレント選手を欠くことによって、基本の4-3ディフェンスでプレーする確率が70%(40%を超えるチームは無し)となっていることから、おなじみの指名権増加やFAを駆使して改革する必要があります。
 周知のランヘビーオフェンスについて、PFFのEric Eagerによれば、パスの確率がリーグ25位でありランが40%を占めるシーホークスオフェンスは、1st、2ndダウンにおけるランは55%、1スコアゲームにおいても52%です。1スコアゲームにおける最初のダウンでのランで、シーホークスよりランを多用し成功しているのはレイブンズや49ersなどのチームでその数は多く、シーホークスより成功率が低いのはジェッツ、スティーラーズドルフィンズ、ライオンズのみとなっています。シーホークスはこのオフェンスで十分な成功を収めているとは言えず、このオフシーズンにその転換が考えられます。そしてこの点において、プロテクションの観点からOLの強化が必要となりますが、怪我が多いことに加えFA市場に出る選手もいる中で、うまく改善が図れるのか注目されます。


参考:
https://www.espn.com/nfl/recap?gameId=401131042
https://www.espn.com/blog/seattle-seahawks/post/_/id/33724/seahawks-loss-to-packers-shows-need-for-upgrades-on-defense
https://profootballtalk.nbcsports.com/2020/01/14/seahawks-center-played-half-a-season-with-stress-fracture/
https://profootballtalk.nbcsports.com/2020/01/14/exit-physical-showed-knee-and-ankle-issues-for-bobby-wagner/
https://twitter.com/SethWalder/status/1216572856169107457
https://www.nbcsports.com/northwest/seattle-seahawks/fann-i-still-think-seahawks-should-have-gone-it-4th-and-1
https://www.pff.com/news/nfl-how-each-divisional-round-loser-can-compete-for-a-super-bowl-in-2020-2
https://www.pff.com/news/nfl-what-is-pff-war-and-why-it-shows-russell-wilson-is-the-mvp

【39】2019-2020シーズン wild card playoff vs.Eagles

 序盤にカーソン・ウェンツが離脱し、40歳のジョシュ・マカウンに代わった相手オフェンスに対し、ディッグスも戻ったディフェンスはプレッシャーをかけ続けました。ランが軌道に乗らなかったオフェンスは修正を果たし、パスゲームによってシーホークスグリーンベイへの切符を手にしました。

①スコア

1Q 2Q 3Q 4Q
シーホークス 3 7 7 0 17
イーグルス 0 3 6 0 9

②スタッツ

passing c/a yds TD INT
QBウィルソン 18/30 325 1 0
rushing car yds TD
QBウィルソン 9 45 0
RBホーマー 11 12 0
RBリンチ 6 7 1
receiving rec yds TD
WRメットカーフ 7 160 1
WRロケット 4 62 0
WRモーア 2 57 0
defensive tot solo sack
Sマクドゥーガル 11 8 1
DEクラウニー 5 5 1

③注目選手

◉QBウィルソン

 普段に増して、ウィルソンに頼るゲーム展開となりました。18/30、325ヤード、1TDを獲得したウィルソンは、ESPNデータにおける30以上のairヤードで、51.9パーセントのパス成功率を記録し、これはリーグ最高となっています。また、今シーズンはプレイアクションのパスプレーにおいて9TD、0INTと好成績です。
 相手プレッシャーから逃れ続けたウィルソンはサックを1回しか許していません。それにより、またランオフェンスの不調に伴い、9キャリー、45ヤードのリーディングラッシャーとなっています。

◉メットカーフ

 53ヤードTDで一気に試合を動かしたメットカーフは、最終的に7キャッチ、160ヤードを記録しています。これはプレーオフにおけるルーキー記録を塗り替えるもので、当然のことながらプレーオフでのレシービングヤードとしてフランチャイズ記録となりました。
 ウィルソンは10~15ページに及ぶ戦力分析報告(スカウティングレポート)をメットカーフに渡していたそうですが、誰にも増してメットカーフは勉強熱心だったようです。プロテクションやDBの選手が誰なのかということから、LB陣、さらには4年前に相手はどう動いたのかということまで理解していたと言います。
 ウィルソンによればセパレーションは知能的な部分であり、その点において熱心だったメットカーフはウィルソンの信頼をしっかり得ています。試合を決定づけた最後のパスにおいて、オーバースローするよりも、アンダースローによってメットカーフに対応させるほうがいいと考えたことをウィルソンは明かしています。
 この1年を通してウィルソンはメットカーフに、「ボールが落ちてくることに任せるな、自ら向かっていけ(Don’t let the ball come down.)」と繰り返し伝えており、メットカーフはあの瞬間、そのことだけを考えて、ボールに向かっていったのだと語っています。ウィルソンがあの場面で自分を信用してくれたことに感激しているようです。
 ラテラルでの俊敏性やルートランニング能力に対する疑問の声、そして首の怪我もあったメットカーフですが、背中に筆記体で彫られた”miracle”のタトゥーは、その怪我が理由だと言います。神が大学時代にミラクルを与えてくれた、だから全てを当然のこととは思わない、どんな練習も自分にとって最後同然にこなす、そう語る彼はルーキーイヤーの今年、努力によってミラクルを勝ち取りました。

◉サック

 レギュラーシーズンで通算28回だったのが、今回7サックと、ここにきてシーズンハイを記録しました。イーグルスがRGとRTでスターターを欠いていたことが大きな理由だと考えられます。また、ディッグスの復帰がディフェンスに良い影響を与えていることは確かで、ディッグスあり(相手QBレーティング77.1、5.40ypp)とディッグスなし(相手QBレーティング89.2、6.29ypp)とでは明白な差があります。

④課題

◉ランオフェンス

 リンチの5ヤードTDでは、セカンド、サードエフォートでエンドゾーンまでこぎ着ける盛り上がりを見せました。しかしホーマーとリンチで計19ヤードのみの獲得となっています。キャロルはリンチがもっとフィールドを走るのを見たいと言い、Week17でライオンズに171ヤードを許すなどランディフェンスの脆弱性が見られるパッカーズディフェンスに対し、どこまで記録を伸ばせるか注目されます。

◉ペナルティ

 シーズン終盤はクリーンゲームが続いていましたが、今回はクラウニーらのオフサイドや、PIを繰り返すフラワーズなどによって、11回のペナルティを記録し、114ヤードを喪失しています。

⑤まとめ

 前半で4点差以上つけた試合において、プレーオフを含めて2012年以降56勝0敗であったシーホークスは、そのジンクスを確信的なものにしています。カウボーイズに負けた2018年のプレーオフではランゲームに固執し過ぎたことが指摘されますが、今回は伸び悩んだランオフェンスから、プレイアクションを効果的に用いながら方向転換を図り、結果的にメットカーフの大記録がシーホークスを勝利に導きました。ウィルソンとの信頼関係、ルーキーとしての努力、強靭な肉体にとどまらずフットボールに対して知能面で学習する姿勢、そういった全てが、2巡目で彼をドラフトしたシーホークスに対しての、メットカーフの応えであると言えます。
 オフシーズンに、試合状況に応じて勝ち方を変えるのがシーホークスオフェンスの強みだとショッテンハイマーOCが語っていましたが、その真意をプレーオフで見せつけたことになりそうです。ただ、プロテクションも含めOLに問題があるのは事実であり、各選手のマッチアップや、ジャマルコ・ジョーンズのポジションなどを考慮していく必要があります。
 サック数の多さは顕著でしたが、最も大きかったのはマカウンの登場です。クラウニーのタックルでウェンツは頭部に怪我を負いましたが、もちろんクラウニーは故意ではなく、強い熱意や努力で試合に臨んだと語っています。オフィシャルもヘルメットのヒットは偶発的だったと指摘し、ペナルティには至りませんでした。
 さらなる敵地に向かうシーホークスですが、ロードウォーリアーとしてあらゆる予想を覆し(今回のポストシーズン各試合で予想があてにならないことは明らかとなりました)、マイアミまで突き進んでほしいです。


参考:
Pete Carroll wants to see Marshawn Lynch do more – ProFootballTalk
https://www.espn.com/blog/seattle-seahawks/post/_/id/33686/russell-wilson-dk-metcalf-connection-sends-seahawks-to-green-bay
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28430694/seahawks-dk-metcalf-revels-record-day
https://www.espn.com/nfl/recap?gameId=401131039
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28429695/russell-wilson-dk-metcalf-connect-deep-extend-seahawks-lead
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28429544/marshawn-lynch-goes-full-beast-mode-give-seahawks-lead-philly
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28429208/carson-wentz-seahawks-head-injury

【38】2019-2020シーズン week17 vs.49ers

 NFC西地区の優勝と、プレーオフ第3シードがかかった試合でシーホークスは、ディフェンスに問題を抱えながらも49ersに圧倒されることなく、得意の接戦に持ち込みました。しかし、ペナルティと、残りわずか数インチが、シーホークスの勝利を拒むこととなりました。

①スコア

1Q 2Q 3Q 4Q
シーホークス 0 0 7 14 21
49ers 10 3 6 7 26

②スタッツ

passing c/a yds TD INT
QBウィルソン 25/40 233 2 0
rushing car yds TD
RBホーマー 10 62 0
RBリンチ 12 34 1
receiving rec yds TD
WRメットカーフ 6 81 1
WRロケット 6 51 1
WRモーア 2 30 0
defensive tot solo sacks
LBワグナー 7 4 0
CBフラワーズ 5 5 1
DTジェファーソン 3 2 1

③注目選手

◉RBホーマー

 ホーマーはまるで、これまでシーホークスのリーディングラッシャーであったかのごとく、10キャリー、62ヤードと5キャッチ、30ヤードを獲得して、ランオフェンスを引っ張りました。電撃復帰をして、フィールドのみならず全米のスポーツメディアをざわつかせたリンチは、12キャリー、34ヤードにとどまりますが、今シーズン最高の盛り上がりを見せたランニングTDを決めます。
 ホーマーは1週間を通してレジェンドのリンチから助言を受けており、新旧RBの2人の、ポストシーズンでの活躍が期待されます。

◉WRメットカーフ

 6キャッチ、81ヤードでパスオフェンスをリードしたメットカーフは、ターナーやブラウンが怪我で下がる中、ロケットやホリスターに増して、重要な試合の重要な場面で確実に成績を残しています。

④課題

◉パスラッシュ

 総括的な話題となりますが、リーグで2番目に低い28サックでレギュラーシーズンを終えることとなりました。PRWR(42.8%)は16位、QBプレッシャーは30位(相手QBのドロップバックは22.9%)となっています。今回の試合はジェファーソンとフラワーズにより2回のサックが決まり、シーズンを通して見れば良い成績となりました。

◉DPI

 最後の3rdダウンプレーでホリスターに対するDPIがあったと思われましたが、試合は中断しませんでした。オフィシャルによれば、審判の目は素晴らしいものであり、レビューのために試合を中断する十分な要素は見られなかった、ということです。そして、ディフェンスのワーナーによるホリスターに対するコンタクトがあったものの、視覚的証拠に基づいて、反則のレベルまで達するものではない、としています。
 キャロルは完全にPIだったと語り、試合において非常に重要な場面だったため、コールされなかったのは残念だとしています。NFL側と直談判したキャロルは、「審判はPIをコールしていればよかったと考えているように思える」と語り、昨年から特に騒がれているPI問題は、再び勝敗に影響することとなりました。

◉ディレイオブゲーム

 PIコールは問題視されますが、そもそもそのプレーに至る前に、シーホークスはTDを決めることができたはずでした。
 ディレイオブゲームの反則についてキャロルは、サイドラインの混乱があり、時計が止まるとタイムアウトのようなリラックス感があるがそれに近い状態で、適切に対処できなかったとしています。RBとのミスコミュニケーションが発生し、プレーが遅れてしまったこの場面は、自分の責任だと語っています。

⑤ケンドリクスがシーズン終了

 今回の試合でケンドリクスがACLを断裂し、合計71タックル、3サック、1INTでシーズンを終えることとなりました。何度も先延ばしにされているインサイダー取引の判決も控えているケンドリクスですが、キャロルには来シーズンも彼をチームに迎える気があるようです。
 ニッケルシチュエーションでの重要選手であったケンドリクスに代わり、ルーキーのバートンがスターターを務めることとなります。もともとoff-ball LBだったバートンがSAM(on-ball LB)という新しいポジションでのプレーをすることになります。これまでWeek14、15のラムズ、パンサーズ戦で先発したバートンですが、そのポテンシャルが少し垣間見えただけで、PFF成績も平凡な47.5と48.6を記録するのみです。3回のプレッシャーでパスラッシャーとして良い動きを見せたのが実際のところで、経験から学ぶという姿勢の重要性を語っている彼が、ポストシーズンでどのように成長を見せてくれるでしょうか。
 off-ball(いわゆるMIKEやWILL)LBとon-ball LBの最大の違いはスナップ前の視界にあり、かつてはオフェンス全体を見ていたのが、スクリメージラインにいる今は目の前以外はあまり見えない状況となります。またスナップ後、TEやOLに早く対処する必要があります。
 また、今回の試合でインアクティブだったのはディッグス、TEウィルソン、LTブラウン、ターナー、ポシック、モネ、ワトソンとなりました。ディッグスはワイルドカードに出場できる可能性が高いものの、まだ経過観察が必要です。WRブラウンは今回膝を捻挫しましたが、回復は早いようで、ワイルドカードに間に合う可能性はあります。ターナーの復帰が不透明の中、レシーバーはロケット、メットカーフ、モーア、そして4th&10のキャッチでエンドゾーン1ヤードまで迫ったウルスアの4人が確実な選手となります。インアクティブだったポシックはIRとなり、カイル・フラーが練習生から昇格しています。

⑥まとめ

 13点を取られた前半でしたが、大差をつけられたわけではなく、49ersに完全にコントロールされてはいなかったと言えます。ホーマーとメットカーフというルーキーの2人がシーホークスを導き、1ポゼッション差まで追いつきましたが、エンドゾーン残り1ヤードでランは選択されませんでした。リンチの言う”unfinished business”は様々に解釈できますが、あのスーパーボウルでのコールの意味合いで考えるならば、今回もそのbusinessは終わりを迎えないままとなっています。
 タイムマネジメントの観点から投げられたパスでしたが、49ersファルコンズ戦での過ちを繰り返すことはありませんでした。数インチはシーホークスにとって非常に遠い距離となり、それは皮肉にも、今シーズンの49ersとの関係性を見事に集約して表現することとなりました。
 レギュラーシーズンは幕を閉じますが、怪我(と薬物)は終盤においてシーホークスを苦しめており、それはオフェンスとディフェンスの両方に影響していることから最大の問題となっています。特にディフェンスはもともと低いパスディフェンスの成績に大きく影響しています。今回のルーキーと同様に、LBの一端を担うバートンが活躍を広げてほしいです。また、OLのスターターが抜けていることで、パスプロテクションとランブロッキングに心配が残ります。
 今シーズンのロードでの7勝は、シーホークスフランチャイズ記録となりました。ポストシーズンではロードでの3勝がスーパーボウルへの道となります。1990年のプレーオフゲーム拡張後これまで、2005年のスティーラーズ、2007年のジャイアンツ、2010年のパッカーズがロードでの3連勝を成し遂げており、いずれのチームもスーパーボウルの栄冠を手にしています。大方の予想はイーグルスに偏っていますが、ロードと接戦に強いシーホークスは突破口を見つけてくれることでしょう。


参考:
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28393983/seahawks-fall-inches-short-last-second-td-stunned-49ers
https://www.espn.com/nfl/recap?gameId=401128040
https://www.espn.com/blog/seattle-seahawks/post/_/id/33659/road-warriors-seahawks-hoping-away-success-continues-in-the-postseason
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28397750/seahawks-lb-mychal-kendricks-rest-season-torn-acl
Travis Homer relishes “cool moment” of praise from Marshawn Lynch – ProFootballTalk
Seahawks place Ethan Pocic back on IR, promote Kyle Fuller – ProFootballTalk
Seahawks make it a game with impressive drive – ProFootballTalk
https://www.nbcsports.com/northwest/seattle-seahawks/x-factor-cody-barton-could-make-or-break-seahawks-defense-vs-eagles
https://www.google.co.jp/url?sa=i&rct=j&q=&esrc=s&source=images&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwivreGLxOvmAhVlG6YKHUQvBdAQjhx6BAgBEAI&url=https%3A%2F%2Fwww.thenewstribune.com%2Fsports%2Fnfl%2Fseattle-seahawks%2Farticle238895278.html&psig=AOvVaw1BK0cbrOn-Nxjrj-oAi8Z4&ust=1578281747378699

【37】2019-2020シーズン week16 vs.Cardinals

 NFCのライバルたちの混戦状況から、今回を含めてレギュラーシーズンの残りの試合に勝てば、NFC2位以上が確定するシーホークスでした。パスプロテクションの欠陥からパスオフェンスは大きく後退し、2人のRBを欠いてランゲームも進められないまま、相手に完全に支配されて大事な一戦を落としてしまいました。

①スコア

1Q 2Q 3Q 4Q
シーホークス 7 0 0 6 13
カーディナルス 7 10 3 7 27

②スタッツ

passing c/a yds TD INT
QBウィルソン 16/31 169 1 0
rushing car yds TD
RBカーソン 8 40 0
RBホーマー 5 16 0
receiving rec yds TD
TEホリスター 5 64 0
RBホーマー 6 26 0
defensive tot solo sacks QBhts
LBワグナー 13 7 1 1
Sマクドゥーガル 7 2 0.5 1

③注目選手

◉パスラッシュ

 個別のプレーですが、アンサのパスディフレクトのシーンや、シャキーム・グリフィンのプレッシャーからのパスインコンプリートは、微々たるもパスラッシュに貢献しました。DLの重要選手となっているグリーンは、FGブロックで活躍を見せました。

マクドゥーガル

 PDや、Sブリッツによるサックで、ディッグスがいない中で唯一の安定要素であるSとしての活躍を見せました。

④課題

◉ウィルソン

 16/31、169ヤード、1TDという無残な結果となったウィルソンは、レイティングが10.5となり、2017年week15ラムズ戦の9.9に次ぐ低さでした。対カーディナルスのホームゲームで自身の3つの最低レイティングを獲得しています。

◉パスプロテクション

 後述しますが、怪我が大きく影響しており、今回ベテランOTブラウンの代わりにジョーンズがキャリア初のLTとしてのスタートを切りました。シーズン前半にGとして活躍をしたこともあったジョーンズは、ジョージ・ファントが正式なTのバックアップにも関わらずスターターとなっています。イウパティも前半いなかった場面があり、それらも影響してか、5サック、7QBヒットを許しています。レシーバー陣は、ロケット1/8、モーア1/2、ターナー1/3、メットカーフ0/1という無残な結果となり、キャロルはこの点、プロテクションとの関連を指摘しています。メットカーフに対するパトリック・ピーターソンのカバーなども同時に影響し、カバレッジサックも生まれていたようです。

◉前半最後のタイムアウト

 前半終了間際、タイムアウトがないカーディナルスは、シーホークスタイムアウトフィールドゴールを成功させることになりました。フィッツジェラルドのキャッチが僅差で失敗だったわけですが、ほとんどTDだったと言っても差し支えありません。キャロルいわく、ボールが戻ってきた際の時間を残したかったということ、また相手のTDを防ぐための手段を講じたことが、このタイムアウトコールの理由だそうです。

⑤DTウッズ、4試合出場停止

 シーズンも佳境に入った今、様々な話題がありますが、まずはこの出場停止に触れなければなりません。ランストップで特に活躍が大きかったDTウッズがPED使用で4試合の出場停止処分となりました。彼が今シーズン中にシーホークスに戻るには、第1シードでない限り、チャンピオンシップまで勝ち進む必要があります。
 ブライアン・モネが練習生から昇格してDTに加わることとなります。今シーズンの14試合で32タックル、1サックを見せたウッズは、もとはリードの出場停止に伴う5試合の出場から始まりました。セインツ戦のフィールドゴールでセンターの位置につくというルーキー的ミスを少し思い出したりもしますが、デプスの厚くないDL陣の中で経歴もある選手であり、ゴードンに続く今季加入選手の出場停止で主要選手が減ることになるのは、49ers戦とそれに続くポストシーズンに大きく影響します。それに加えて、怪我がシーホークスの最大の問題となり始めています。

⑥カーソン今季絶望

 2Q途中、リーグ屈指のラッシャーとなっていたカーソンが尻部の怪我で今季絶望となりました。さらに、バックアップのプロサイズまでが骨折で今季絶望となり、今回の試合は唯一のRBであるホーマーのキャリーが必然的に増えることとなりました。
 ペニーを失ってからたった2週間後にRBを2人も失うというこの類を見ない非常事態だけでなく、今回の試合はそもそも先週に続いてスターターを4人欠いて臨むゲームでした。OTの要であるブラウンは手術が必要で、ラッキーでない限り復帰時期は遅れるとされています。Tファントではなく、ジョーンズがバックアップを務めましたが、チャンドラー・ジョーンズとのミスマッチが指摘されています。OLに関して言えばCのハントも、もとをたどればジャスティン・ブリットの今季絶望に伴って、Cを支えています。クラウニー、CBグリフィン、ディッグスという貴重な主要陣もインアクティブでした。

⑦BeastMode Is Back

 絶望的な状況にあっても、平等にクリスマスは訪れるということでしょうか。21世紀シーホークスの歴史を作ったマショーン・リンチが、かつてのホームに戻ることが現実となりました。さらに、シーホークスでキャリアをスタートさせたロバート・タービンとも契約が交わされました。今シーズンのみの契約なのでweek17とポストシーズンのみの出場となります。シーホークスの首脳陣は緊急時に備えて、かねてよりリンチに目を向けていたようですが、ペニーの怪我からこの動きがヒートアップしたようです。
 33歳という、選手として、ましてやRBとしては疑問視される年齢と、1年以上のブランク、という批判されるには十分すぎる要素を背負いながらも、かつてのビーストがフィールドで再び咆哮することを疑うファンはいません。ただ思い出されてしまうのは、シーホークスと袂を分かつ際の関係性です。2013年カーディナルス戦での、のちのアール・トーマスの「元ネタ」ともいえる行為や、それに続くトレーニングキャンプの8日間のホールドアウト、2016年のワイルドカードゲームへの突然の不参加など、明るみに出ているだけでもフィールド外でかなり暴れていた過去があります。
 トラビス・ホーマーという選択肢もあったわけですが、ランヘビーのオフェンスにとって、ゲームコントロールと有効的なプレイアクションのためには困難すぎる選択肢でした。しかしキャロルが、一緒にプレーしてきたバックグラウンドやそのタフさ、スピードに頼るところがあると語るなど、タービンに続くバックアップとして、ルーキーながらも将来を担う活躍を広げる可能性はあります。

⑧まとめ

 OL、RB、DT、DE、CB、Sの各ポジションでスターター不在が確実に影響していた内容となりました。キャロルは、スターターの怪我は言い訳にならない試合だったと語っており、怪我や出場停止処分で選手が減っていく中で、現行の若手たちが改善を図ってチーム全体を向上させていく必要があります。ワグナーはタックル数でリーグを牽引するLBであり続けています。LBにおいてはケンドリクスが今回復帰し、TEウィルソンも戻りました。こうしたベテランに、ハッセルベック時代からの貢献者であるリンチが加わることで、危機的状況を乗り越えていけると信じたいところです。
 カーディナルスとの対戦は、シーホークスにとってあらゆる元凶となってきました。特に過去4シーズン、終盤でのカーディナルス戦は1勝3敗となっています。十分予想できた黒星は、第1シードを遠いものとしてしまいましたが、結果的に最終週の49ers戦が正真正銘の地区優勝決定戦になります。
 シーホークスNFC順位の1、2、3、5位のいずれかでプレーオフを迎えることになります。パッカーズがライオンズ、セインツがパンサーズとの対戦であるため、シーホークス49ersに勝利することで、3位に決まる可能性が高いでしょう。

SEA GB NO
No.1 × ×
No.2 ×
No.3
No.5 × - -


参考:
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28341831/seahawks-dt-al-woods-suspended-four-games
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28347716/seahawks-rule-ot-duane-brown-injuries-mount
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28356160/seahawks-fear-rb-chris-carson-hip-injury-end-season
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28367281/seahawks-rb-marshawn-lynch-being-back-great-feeling
https://www.espn.com/blog/seattle-seahawks/post/_/id/33641/marshawn-lynch-will-give-seahawks-jolt-and-maybe-some-production-too
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/28362887/seahawks-add-rbs-marshawn-lynch-robert-turbin
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/10064056/epic-run-marshawn-lynch-reverberates-seattle
https://www.espn.com/nfl/team/_/name/sea/seattle-seahawks
Seahawks hope Marshawn Lynch contributes but counting on Travis Homer – ProFootballTalk
https://twitter.com/JohnPGilbertNFL/status/1209769725187821568?s=20
https://www.timescolonist.com/sports/cardinals-roll-past-playoff-bound-seahawks-in-27-13-victory-1.24040767