【26】2019-2020シーズン　week5　vs.Rams - ネイビーウィングの翔破

　マクヴェイHCのもとで勢いをつけ、昨シーズンのスーパーボウル出場チームであるラムズに対し、シーホークスは過去8試合で6敗という成績でした。今週ついに白星をつけ、同地区内では現在全勝、順位も2位となりました。

1．スコア

	1Q	2Q	3Q	4Q	計
シーホークス	7	7	7	9	30
ラムズ	6	7	13	3	29

2．スタッツ

passing	cp/att	TD	INT
QBウィルソン	17/23	4	0
rushing	att	yds	TD
RBカーソン	27	118	0
QBウィルソン	8	32	0
RBペニー	6	18	0
receiving	tar	rec	yds	TD
TEディスリー	4	4	81	0
WRロケット	4	4	51	1
WRメットカーフ	3	2	44	1

3．注目選手

QBウィルソン

　毎回名前が挙がってしまうウィルソンですが、23回中17回成功、268ヤード獲得、4つのTDを決めました。自らも主にスクランブルで8キャリー、32ヤードを獲得しています。ポケット内外での「ダンシング」は今回も健在で、それは「マジック」とも称されるパス成功やスクランブルへとつながっています。
　以下、Brady Hendersonのまとめる開幕5試合のウィルソンの成績です。好スタートを切るウィルソンは、今シーズンそのベストを記録しています。

シーズン	TD/INT	コンプリート率	YPA	パッサーレーティング
2019	12/0	73.1%	9.03	126.3
2018	10/3	62.7%	7.65	100.9
2017	8/3	62.4%	6.87	90.6
2016	5/1	65.9%	7.85	97.0
2015	6/3	70.7%	7.95	99.1
2014	8/2	66.2%	7.04	99.7
2013	8/4	58.3%	7.85	91.2
2012	5/6	63.2%	6.52	75.3

DTジェファーソン

　クラウニー、アンサという強力ラッシャーが加わった中で、今シーズン最も活躍を見せるDLです。ラムズ最後の3rdダウンでのプレッシャーなどをはじめ、2サック、2ヒットを記録しており、PBWR（Pass Block Win Rate）は95％となっています。

Sトンプソン

　第1週のベンガルズ戦で、インターセプトのチャンスでミスプレーを犯し、TDにつなげられる場面がありました。過去2週は怪我でサイドラインに下がり、第3週ではセレブレーションにおけるペナルティも取られていました。すべてを巻き返すような、いまだかつてないミラクルインターセプトで、ヒルやルーキーのブレアを差し置いてスターターの地位を獲得しています。
　

4．課題

Kマイヤーズ

　前半終了間際、48ヤードFGを外し、相手に残り数秒でTDを決められてしまいました。

タイムマネジメント、 2ミニッツディフェンス

　トンプソンのビッグインターセプトで試合終了間際の攻撃権を得るも、1stダウンを更新できず、ラムズに1分以上の時間を与えてしまいます。ディフェンスも次々にサイドラインパスを決められます。結果的に44ヤードのFGを相手が外したことで勝利となりましたが、これが決まっていれば逆転は難しくなっていたでしょう。このような終了間際のタイムマネジメントで逆転もしくは点を引き離され、負けてしまう試合は昨シーズンもいくつか見られました。

5．まとめ

...Aaaaand got it! 😅

Touchdown, #Seahawks ‼️

Q4: SEA 30, LAR 29 pic.twitter.com/xXg5BihtF1
— Seattle Seahawks (@Seahawks) 2019年10月4日

　これまで負け続きだったラムズとの対戦は、開幕前からネックとされてきましたが、最初の1戦は勝利で飾りました。今シーズンはむしろ49ersとの対戦を問題視しなければならず、その点で同地区内での2勝スタートは大きいものとなります。
　ウィルソンがキャリアハイとなりそうな今シーズンを象徴する展開で、ディープパスが通り、TDパスもきれいに決まります。一瞬ひやっとしたエンドゾーン内でのカーソンのジャグリングも、最後はしっかりとつかんだボールを観客席に示し、もはや微笑ましくさえ映りました。ガーリーの不調もありますがランディフェンスは相変らず高くなっています。ペナルティも3つと抑えられました。ただ、26位のパスディフェンスに起因する2ミニッツディフェンスの改善が急務となります。