【30】2019-2020シーズン week9 vs.Baccaneers
負け越しのバッカニアーズ相手にリードを許す驚きの展開となりました。FGのミスは点差に大きく影響することになりました。後半にかけて持ち直したシーホークスはOTを制し、7勝でシーズンを折り返します。
②スタッツ
passing | c/a | yds | TD | INT |
---|---|---|---|---|
ウィルソン | 29/43 | 378 | 5 | 0 |
rushing | car | yds | TD | |
カーソン | 16 | 105 | 0 | |
ペニー | 4 | 12 | 0 | |
receiving | rec | yds | TD | |
ロケット | 13 | 152 | 2 | |
メットカーフ | 6 | 123 | 1 | |
ホリスター | 4 | 37 | 2 | |
defensive | tot | solo | sacks | |
ワグナー | 11 | 6 | 1 | |
ライト | 10 | 6 | 0 | |
ケンドリクス | 4 | 3 | 1 |
③注目選手
・QBウィルソン
43アテンプトで29回成功、378ヤードを獲得したウィルソンは、キャリア3度目の1試合5TDをマークしています。レーティングも今シーズン8度目の102越えとなっています。特に4QからOTにかけて、11/20の成功、177ヤード獲得となりました。
・TEホリスター
DOGPILE! 😁#GoHawks x #TBvsSEA pic.twitter.com/wzbeAiPOw6
— Seattle Seahawks (@Seahawks) 2019年11月4日
ホリスターが今回のキープレイヤーだったことは疑いようがありません。前半終了間際のDPIからのTD、3Qのエンドゾーン際への21ヤードパスキャッチ、OTを制するTDで勝利に貢献しています。
・WRロケット&メットカーフ
ロケットはキャリアハイの13キャッチ、152ヤードを獲得し、ウィルソンとのホットラインはリーグ屈指のものです。
メットカーフは6キャッチ、123ヤードを獲得、4Qの53ヤードTDやOTのキープレーとなった29ヤードキャッチが光りました。
ドラフト前、強靭な肉体と40ヤードラッシュ4.3秒の俊足の一方で、ルートランニング能力に関する酷評があったのは記憶に新しく、結果2巡目64位指名まで名前は呼ばれませんでした。そんなメットカーフがルーキートップの525レシービングヤードを獲得しており、このあたりはウィルソンとの信頼関係やチームへのフィット、そしてメットカーフの指名権を作り出したシュナイダーGMの手腕や洞察といった点が有効だったと言えそうです。
④課題
・Kマイヤーズ
マイヤーズはキッカー問題を再燃させ、FGは2/4、PATは1回ミスとなりました。キックにこだわるキャロルの思惑とは裏腹に、今シーズンの40ヤード越えのキック成功は3/8となっています。
・パスラッシュ
長きにわたるパスラッシュの課題により、前半だけでも相手QBウィンストンに151ヤード、2TDを許しています。サックも、LBの2人に起因するもののみです。
⑤ジョシュ・ゴードンを獲得
ペイトリオッツからウェーバーとなったWRゴードンをシーホークスが獲得しました。レシーバーはすでに7人がアクティブで混沌としていますが、キャロルはそこにゴードンを加えての様子見を強調しています。
ウェーバーのクレーム順位28位のシーホークスがゴードンを獲得できたのは驚きである一方で、薬物使用をはじめとするフィールド外での問題行動が思い出されてしまいます。ただ、父の教えに従いセカンドチャンスを与えるのがキャロルであり、これまでもマショーン・リンチ、フランク・クラーク、ブルース・アーヴィンなどにチャンスを与え、そしてその実力をしっかり伸ばしています。ゴードンは今シーズン、ペイトリオッツで20キャッチ、287ヤード、1TDを獲得しています。
ロスターのためWRジェニングスがウェーバー、そしてドルフィンズが彼の新たなホームとなりました。また、Gフィル・ヘインズがPUPから復帰しましたが、DTクリスマスは今年中のPUP復帰はかないませんでした。そのほかDTモネはシーホークスに戻り、WRトンプソンはリリースされています。
⑥まとめ
パスラッシュ、カバレッジの課題は残ったままで、相手パスオフェンスに主導権を与えてしまう前半となりました。オフェンスはキックを除けば良いものであり、ディフェンスが相手を抑えきれずリードを与えてしまったのが痛手となりました。
RBカーソンは、ランディフェンス1位のバッカニアーズにとって今シーズン初である100ヤード越えラッシュを与え、ランゲームをものにしました。一方、ビッグゲイン後のパンチによってボールがこぼれた場面、その後ファンブルでターンオーバーされた場面で、セキュリティ問題は再燃したと言えます。ロケットはもとより、メットカーフもルーキーながらレッドゾーンでの責任感が増していますが、しっかり結果を残し、このレシーバー層に大物であるゴードンが加わることは(「様子を見る」と繰り返し言及されるゴードンの位置づけがどのようになるかは不明ではあるものの)重い試合が残るシーズン後半に良い影響を与えてくれます。来週はいよいよ49ers戦、怪我の残るゴードンは制限ありの練習参加、Sディッグスの出場やTEディクソンの復帰も不透明ですが、シーホークスが初の白星をあげられるでしょうか。
参考
・Seattle Seahawks – ProFootballTalk
・https://www.espn.com/nfl/team/_/name/sea/seattle-seahawks
・Seattle Seahawks News, Scores, Status, Schedule - NFL - CBSSports.com