【20】パスラッシュに更なる暗雲-DTジャーラン・リード、6試合出場停止
出場停止処分の詳細
フランク・クラークがトレードされ、新たに加わったエゼキール・アンサの復帰の見通しが見えていない中で、パスラッシュ陣にさらに問題が発生しています。
DTのジャーラン・リードが、6試合の出場停止処分を受けました。リードが2017年の一件で、NFLの私的行為約款に違反したことが理由とされます。警察は、リードが、当時の彼女に対して暴行を加えたとしていますが、賠償請求や逮捕はされていません。事件から2年以上の時間が経過していますが、NFLはその判断によって適時に処分を下すことができる点、女性の主張が事件の実体だと判断され、今回の処分に至ったようです。
リード自身はNFLの決定に全面的に反対しています。一方で、この状況を受け入れて責任を取ると語り、友人や家族、チームメイト、ファンに対して、謝罪するとともに更生していく旨をツイートしています。
🙏🏾 I love you 12s pic.twitter.com/QH9YRPRqK0
— jarran reed (@1j_reed) July 22, 2019
練習やプレシーズンでのプレイはできますが、復帰は10月14日になります。ベンガルズ、スティーラーズ、セインツ、カーディナルズ、ラムズ、ブラウンズとの試合には出場できないことになります。111万6768ドルのベースサラリーから、この6試合分、おおむね39万4153ドルの支払いになる見込みです。
DLのゆくえ
リードは2018年、10.5サック、50タックルを記録し、サック数ではDTの中で4位タイで、ディー・フォードやアーロン・ドナルドに次ぐ数字です。彼が抜けるのは痛手ですが、シーズンの後半までのDLにとっては躍進の機会でもあります。個人的に考える有力候補順にDTの選手を挙げてみます。
アル・ウッズ
ポナ・フォード
クイントン・ジェファーソン
ナザイア・ジョーンズ
ジェーミ―・メーダ―
デマーカス・クリスマス
ベテランのウッズはノーズタックル、2年目のフォードは3テクニックでのプレイが見込まれ*5、有力候補です。4年目のジェファーソン、ジョーンズ、メーダ―と続きますがこの3人は甲乙つけがたいところです。クリスマスも3テクニックのスポット候補ですが、ルーキーということで下位になっています。
また今回の件をうけて、ベテランの追加の可能性もあり、アール・ミッチェル、コーリー・リジェットが候補にあがっています*6。スタッツではリジェットがサック数で圧倒しており、キャリアでの獲得金も、ほぼ同じキャリア年数のミッチェルの約2倍で、契約金は高額になると思われます。
今回は以上です。
*1:https://twitter.com/RapSheet/status/1153350381033988099?s=20
*2:https://www.espn.com/nfl/story/_/id/27239255/nfl-suspends-seahawks-dt-reed-6-games
*3:https://profootballtalk.nbcsports.com/2019/07/22/police-had-recommended-fourth-degree-assault-charges-against-seahawks-jarran-reed/
*4:https://profootballtalk.nbcsports.com/2019/07/22/nfl-suspends-seahawks-jarran-reed-six-games/
*5:https://www.espn.com/nfl/story/_/id/27239255/nfl-suspends-seahawks-dt-reed-6-games
*6:https://www.espn.com/nfl/team/_/name/sea/seattle-seahawks