【21】シーズン開幕直前 各ポジションの動き
※ツイッターでお知らせをさせていただきましたが、諸事情によりブログが更新できておらず、申し訳ありませんでした。
レギュラーシーズンにつきましては、毎週のレビューを中心に記事にしていきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。
1ヶ月以上更新が空いてしまいまして、これまでに多くの動きがありました。プレシーズンの試合の状況や、多くの選手との契約に触れながら、各ポジションのこれまでの動き、開幕に向けての展望をしていきたいと思います。
- QB(バックアップ争い)
- RB(プロサイズ躍進)
- WR(混戦のロースター争い)
- OL(パスプロテクションの不安)
- DT(ベテランの追加)
- DB(ベテランとルーキー)
- LB(ルーキーと新加入の躍進)
- DE(クラウニーの追加!)
- TE(ディズリーが先発)
- ロースター
QB(バックアップ争い)
パクストン・リンチ、ジーノ・スミスが、プレシーズンの4試合においてバックアップ争いを繰り広げました。
第1週ブロンコス戦では、リンチが大いに活躍し、ジャズ・ファーギュソンとのホットラインが開通しました。
しかしスミスが怪我をした影響で、J.T.バレットと契約が交わされます。第2週にはさらにリンチが脳震盪プロトコル入りし、バレットが出場します。その後の試合はウィルソン率いるNo.1オフェンスを投入し、スミスやリンチが残りの試合展開を引き継ぐ形となります。
プレシーズン全試合終了後、8月31日に、リンチはウェイブ、スミスはリリースされました。しかし、後述しますがジャデヴィオン・クラウニーとのトレードのため、バーケビアス・ミンゴとジェイコブ・マーティンをキープして53名のロースターを構成したうえで、この2人をテキサンズへトレードし、空いた2枠にクラウニー、そしてスミスが入る、という流れだったようです。
よって9月2日、スミスと再契約に至りました。
RB(プロサイズ躍進)
クリス・カーソン、ラシャード・ペニーともに、パスキャッチのシチュエーションが多々見られました。また、怪我の心配があったC.J.プロサイズも、プレシーズンを通して驚くほどに活躍の機会を持ちました。プロサイズをキープし続けた理由はここにあったようです。FBのニック・ベロアやルーキーのトラビス・ホーマーも、ラン、パスキャッチともに好調でした。
9月1日、J.D.マキシックとベロアがリリースされますが、ベロアとは再契約しています。プレシーズンで追加されたエグゼビア・ターナーやボー・スカーブローは、いいランを見せていましたがリリース、ウェイブとなり、層の厚かったRB陣は、カーソン、ペニー、プロサイズ、ホーマーの4人と、フルバックのベロアがロースターに残りました。
WR(混戦のロースター争い)
プレシーズンを通して、キーナン・レイノルズ、テリー・ライト、ジャズ・ファーギュソン、ジャロン・ブラウンなどのキャッチが目立ちました。また、ジョン・ウルスアについては、YouTubeやツイッター等で、そのルートランニングなどからボールドウィンの再来を噂されています。8月以降、二クワン・マレー、カリル・ルイスらとの契約、アマラ・ダーボーのウェイブなどの動きもありました。
ブラウンは9月1日にリリースされた後に再契約、ライトやファーギュソンはウェイブの後に練習生となっています。ブラウンの再契約とエド・ディクソンのIR入りは時を同じくして行われましたが、クラウニー獲得とスミスの再契約の動きとは意味合いが異なるようです。
★レイノルズのウェーバーについて
全てのレシーバースポットでプレーでき、キックリターンでスペシャルチームとしての活躍もあったレイノルズは、ウィルソンとのコンビネーションも良いものでしたが、混戦のレシーバー陣に食い込むことはできませんでした。
OL(パスプロテクションの不安)
ルーキーのGフィル・ヘインズはPUP入りとなり、Gデメトリアス・ノックスはIR入りとなっています。Gランドン・ターナー、Tブライアン・ワレス、Tウィル・ホールデンといった契約がありましたが、結果的にOLの選手陣は去年までと大きな変化は見られませんでした。ランプレーの精度は昨年同様でしょうが、プレシーズン中、プロテクションに守られたパスも見られたものの、相手のNo.1ディフェンスに耐えられるのかという点には不安が残ります。
ちなみに、Tエライジャ・エンカンサとGジョーダン・ルース、カリル・マッケンジー、C/Gカイル・フラーが練習生入りしています。
DT(ベテランの追加)
ジャーラン・リードの出場停止処分を受けて、アール・ミッチェルが7月の終わりに契約されました。
ウェイブされたのがジェイティー・ティウリ、IR入りがナザイア・ジョーンズ、PUPにデマーカス・クリスマス(ルーキーであり残念です)、リリースがジャーミー・メーダーと、追加されたミッチェルとなりました。ベテランのアル・ウッズの能力が買われたようです。
また、UDFAで唯一、ブライアン・モネがロースター入りを果たしています。
DB(ベテランとルーキー)
デショーン・シェードが7月の終わりに帰ってきました。そして第1週のセーフティーブリッツによるセーフティーで早速、存在感を見せつけます。
CBはデバンテ・デイビス、シメオン・トーマスがウェイブされますが、トーマスは練習生となっています。ベテランのジャマー・テイラーは、ニッケルで動いていましたがリリースされています。また、カラン・リードがIR入りとなっています。
また、クラウニー獲得のトレードの影に隠れてしまっていますが、CBのペリー・ニッカーソンをトレードで獲得しています。
Sは、マーウィン・エヴァンス、ジャレン・ハーヴェー、シャロム・ルアニがウェイブ、そして注目のシェードがリリースされてしまいました。
★ニッカーソン、テイラー、シェード
ニッカーソンは2021年のコンディショナル7巡目指名権とのトレードのみで獲得され、というのも彼がジェッツにおいてカットの対象となりそうだったから、というのが理由のようです。身体の大きいCBを求めるシーホークスに適したニッカーソンは、ジャスティン・コールマンとも類似性を指摘されるなど、ニッケルバックとしてウゴ・アマディ、アキーム・キングと争うことになります。
テイラーも大きい選手ですが、若い選手に負ける形となりました。シェードもスーパーボウル時代の輝きを取り戻すには至りませんでした。
LB(ルーキーと新加入の躍進)
ボビー・ワグナーと最高額の契約を結んだシーホークスのLB陣は強固で、ルーキーのコディ・バートン、ベン・バーカーベンはプレシーズンで期待通りの活躍をしています。また、ジュヲン・ヤングと契約されるもウェーバーになり、クリス・ウォーリーやジャウワン・ジョンソンがウェイブされるなど、選手の動きの激しいポジションでした。
オースティン・カリトロのプレーも非常に注目すべきもので、バックアップとしての未来を約束される勢いでした。しかし彼は9月3日にウェイブとなっています。
★カリトロについて
バートンがバックアップとして筆頭となっており、バーカーベンやシャキーム・グリフィンの方がスペシャルチームでの活躍が大きいことが理由だという見方があります。今年のシーホークスのスペシャルチーム重視はここに影響してくるようです。
DE(クラウニーの追加!)
L.J.コリアーがトレーニングキャンプで怪我をした後、ローガン・ターゴとの契約、カシアス・マーシュのリリースといった動きがありました。そして、今オフシーズン、最後にして最大のビックトレードで、あのクラウニーがシーホークスのパスラッシュを支えることとなりました。
★クラウニーとの契約
バーケビアス・ミンゴ、ジェイコブ・マーティン、2020年3巡目指名権とのトレードで獲得したクラウニーは、1年の「レンタル」で、今シーズン後のタグ付けは無く、現時点ではシーズン終了後にその後の契約は考える、というスタンスのようです。
TE(ディズリーが先発)
エド・ディクソンはIR入りとなってしまい、新加入のジェイコブ・ホリスターは、プレシーズンで活躍を見せましたが練習生として契約されています。2年目のウィル・ディズリーが先発、ニック・バネットは控えのようです。
ロースター
以下、現時点でのロースターとなります。長かったオフシーズンも終わりを迎え、いよいよシーズン開幕ですね!
レシーバーはルーキーが増え、役は出揃いました。重点が置かれるランも、RB陣のキャッチ能力も含め期待が高まります。LB、DBはLOBの次の世代を担う若手が多いです。そして、ベテランのDTや、アンサとクラウニーという恐ろしいラッシュ陣がサックを量産してくれることを期待したいです。
参考:
seahawks.com(https://www.seahawks.com/team/players-roster/)
JohnBoyle(https://twitter.com/johnpboyle)
BradyHenderson(https://twitter.com/BradyHenderson)