ネイビーウィングの翔破

シアトル・シーホークス応援ブログ

【19】トレーニングキャンプに向けて〜RBの展望

 

 7月の終わりから始まるトレーニングキャンプを前に、シーホークス公式サイトseahawks.comにおいて、注目すべきポジションの一つにRBが挙げられ、クリス・カーソンとラシャード・ペニーの2人に関しての記事がありました。今回はその他のRBについても触れながら、展望してみたいと思います。

 

クリス・カーソンとラシャード・ペニー

 2018年、クリス・カーソンは1151ヤード、9タッチダウンを記録、ラシャード・ペニーは419ヤード、2タッチダウン記録しています。

 ピート・キャロルはカーソンとペニーについて、2018年シーズンの活躍を賞賛しており、2019年シーズンもこの2人がキャロルの言うところの「ワンツーパンチ」になるのは確実です。学生時代に怪我の経験がなかったペニーは、ルーキー時代での怪我に苦しんだようですが、精神面でも、(体重を絞るなど)肉体面でも改善を見せているようです。2年目を迎えるペニーの成長は特に期待されます。*1

 

3rdダウンでの起用

 マイク・デイビスがFAで抜けたあと、その役割の今後が重要になっています。デイビスは昨シーズン中ランで112キャリー、514ヤードを記録する一方、レシーブにおいて34レセプション、214ヤード、1タッチダウンを記録し、そのレシーブ能力において必要な存在でした。1stダウン、2ndダウンはカーソンとペニーがメインで、3rdダウンの役割としてこのレシーブが多用されています。

 現在のシーホークスのRB陣は、先の2人を除いて、C.J.プロサイズ、J.D.マキシック、ルーキーのトラビス・ホーマー、ボー・スカーブロー(2018年の終わりに契約)、マーセリアス・サットン(UDFAのアダム・チョイスが怪我でウェイブされたあと契約)がいます。

 

怪我に苦しむC.J.プロサイズ

 J.D.マキシックは何度も触れられているようにリターン専門で、確かにそのレシーブ能力は期待できますが、SeattleTimesのBob Condotta*2は、理論的にはホーマーとプロサイズが、デイビスの後継に有力だとしています。CBSsportsのRotoWire Staff*3も、 プロサイズにとってこの役割を得るチャンスだとしています。一方でプロサイズは怪我が多く、ドラフト指名後の3年間は苦しいものとなりました。そして先月のミニキャンプで再び怪我をしています*4

 

トラビス・ホーマーへの期待

 学生時代の過去2シーズンで、ホーマーは37キャッチ、405ヤード、1タッチダウンを記録しており、そのレシーブ能力はキャロルもお墨付きを与えています。ちなみにランにおいても334アテンプト、1995ヤード、12タッチダウンを記録しています*5。過去の記事でも紹介しましたが、キャロルはホーマーが3rdダウンでの起用になることを明言しており、レシーブと数ヤードのランの両方で通用しそうです。Condottaはルーキー契約最終年のプロサイズがいる中でのホーマーのドラフト指名に言及しています。

 

ボー・スカーブローとマーセリアス・サットン

 Bob Condottaは、スカーブローは1stダウン、2ndダウンがメインになると予想しています。ちなみに大学時代はランで267アテンプト、1512ヤード、20タッチダウン、レシーブで21キャッチ、131ヤードを記録しています*6。ランでの活躍は、アラバマ大学クリムゾン・タイドのみで見られたものだという評価もありますが、高身長、ハイスピードというフィジカル面がシーホークスの目にとまったようです。*7

 サットンは大学時代、ランで51アテンプト、282ヤード、4タッチダウンを記録していますが、レシーブは5キャッチ、46ヤードにとどまっています*8

 

最後に

 プロサイズとホーマーがデイビス後継に有力なのは明白だと思いますが、プロサイズは度重なる怪我に加え、ホーマーがドラフト指名され、サットンも追加された事実を考えると、もはやリリースの対象なのかとも考えられます。そうすると、RBの厚い層には重要な存在かもしれませんが、デイビスの後継にはレシーブ能力の高いホーマーが起用されると思われます。

 3rdダウンのレシーブ能力にこだわらないのであれば、スカーブローはカーソン、ペニーに次ぐRBとしてのポテンシャルは秘めていると個人的に思います。ロースターに入ればローテーションの中に組み込まれる能力はありそうです。

 サットンはウェイブされたチョイスの穴埋めに契約されており、チョイスが前半ダウンで起用される可能性があったことを考えると3rdダウンでの起用の可能性は低そうです。

 シーホークスはリーグの中でも若い選手の多いチームですが、RBは特に若い世代が集まっており、ランに重点が置かれるオフェンスにおいて若さが作り出す新たな力もあるかもしれません。

※参考までにスカーブローのアラバマ大時代のハイライトを載せておきます。

www.youtube.com

 

今回は以上です。