【22】2019-2020シーズン week1 vs.Bengals
いよいよレギュラーシーズンが開幕しました。シーホークスは第1週をなんとか勝利で飾り、ホームでの開幕試合における連続勝利数をリーグ最多の11としました。
"a win is a win"
今回の試合を受けてこの言葉が至るところで聞かれますが、無理矢理にでも勝利を勝利として受け止めざるを得ない試合内容だったということになります。
スタッツ
pass | run | tackles | sacks | fumbles |
---|---|---|---|---|
196 | 72 | 70 | 4 | 1 |
試合概要
<1Q>
DEクラウニーやLBワグナーのカバーにより、ベンガルズのパスオフェンスは封じられます(①)。しかしシーホークスも、WRメットカーフへの最初のパスがコンプリートする(②)も得点には結びつかず、直後のベンガルズオフェンスのパントシチュエーションにおいて、LBバートンによるRunning Into the Kickerのペナルティで1stダウンを与えてしまうと、フィールドゴールで先制されます。
<2Q>
その後のベンガルズのパントリターンで、LBバーカーベンによるファンブルホースとFBベロアによるリカバーで攻撃権を得るシーホークスは、カーソンへのパスとランを多用する(③)も、サックなどもあって得点は得られず。前半残り11:57、3rd&5でDTジェファーソンのサックが決まります(④)。その後のオフェンスでRBペニーとRBカーソンのラン、TEディズリーとメットカーフへのショートパス(⑤)で進み、コーナールートを走ったメットカーフ(⑥)に対するDPIでエンドゾーン手前1ヤードへ。カーソンのTDランが決まり逆点します。しかし、直後のベンガルズオフェンスでフリーフリッカーによるTDを決められ、再びリードされます。パント合戦を経て、前半残り1:44、メットカーフへのディープパスが決まると、カーソンのランアフターキャッチでTD、14-10とします。しかしながら、前半終了間際、FSトンプソンのミス(⑦)によってディープパスが通り、TDを決められてしまいます。
<3Q>
カーソンのファンブルで幕を開けた後半ですが、DTウッズがファンブルリカバー(⑧)。得点にはつながらず、逆に相手に攻め込まれますが、フィールドゴールをミスしてくれました。しかし、次のオフェンスは連続でウィルソンがサックされてしまいます。ウッズのタックルで相手の4thダウンギャンブルを阻止すると、ペニーのランからのメットカーフへの25ヤードパスが決まり(⑨)、最期はワイドオープンのロケットへのTDパス(⑩)で、21-17とします。
<4Q>
クラウニーのサック(⑪)によって相手オフェンスを封じるも、フィールドゴールで1点差に。ジェファーソンのPBU(⑫)などもありますが、ウィルソンのリードオプションが決まらないなど攻めきれず、残り21秒をベンガルズに与えてしまいます。最期はLEOグリーンのサック(⑬)が決まり、21-20でシーホークスは逃げ切りました。
注目選手
(1)DEクラウニー
加入間もないクラウニーは、当初のプランでは出場回数を抑えられる予定だったようですが、77のディフェンスのスナップ中48回フィールドに出ています。①や⑪の場面で活躍を見せました。
(2)DTジェファーソン、LEOグリーン
クラウニーの状況と、LEOアンサがインアクティブということで、ジェファーソンはDE、グリーンはLEOで主に動きました。ジェファーソンは④を含め2サック、⑫を含め2PBU、6タックルを記録しました。コリアーやアンサの復帰で今後出場機会は減ることが予想されますが、彼の活躍は今後も期待したいです。⑬においてはグリーンのストリップサックが決まりました。
(3) DTウッズ
⑧でウッズはファンブルを誘発しました。ソロタックルも多く決まります。ちなみにこの時も、ジェファーソンはフリーで入ってきていました。
(4)DT フォード
2タックルを決めますが怪我をしており、第2週は、ジェファーソンやグリーンをインサイドにしない限りは、UDFAのモネがDTとなります。
(5) WRメットカーフ
膝の手術後19日でのデビューとなりました。②や⑤のキャッチではスラントルートを走りました。⑥ではコーナーを走り、DPIを誘発、後のカーソンのTDにつなげます。⑨の25ヤードのパスでは、ウィルソンのスクランブルにうまく対応する力も見せました。6ターゲット、4キャッチ、89ヤードを記録しますが、ホールディングとOPIで、2回ペナルティを取られています。
(6)WRロケット
メットカーフが6ターゲット、後述するカーソンが7ターゲットの中、⑩でディープボールをワイドオープンでTDにつなげました。他選手へのパスが増える中、リスキーでTDにつながる場面でのターゲットが増える見込みです。
(7)RBカーソン
15ラッシュ、46ヤード、1タッチダウンの一方で、7ターゲット、6キャッチ、35ヤードを記録し、カーソンへのパスが重点に置かれる今年のオフェンスが③などの場面に現れています。
課題
(1)OLについて
パスプロテクションの不安が早速試合に影響した形となりました。LGイウパティが怪我でポシックに代わった点も含め、ポジションの見直しが必要かもしれません。ウィルソンは4サック、9ヒットとなりました。
最後に
今回の試合は実質的に負けだったといっても過言ではないと思います。相手のフィールドゴールのミスや、残り数十秒におけるレシーバーのスリップなどが無ければ、点差は大きく開いていたはずです。オフェンスはルーキーのメットカーフと、カーソンの活躍が見られましたが、OLのプロテクションは無残なものでした。ディフェンスのフロント7の強さは発揮され、アンサの復帰が待たれますが、DBの弱み、パスディフェンスの欠陥が目立ちました。
ただ、スペシャルチームの活躍でファンブルリカバーできた点なども見られました。まだシーズンは開幕したばかりなので、いい意味で例年通りかもしれません。今後に大いに期待していきたいものです。
参考:
1.https://www.espn.com/nfl/team/_/name/sea/seattle-seahawks
2.https://www.espn.com/blog/seattle-seahawks/post/_/id/33104/seahawks-d-line-sparks-turnaround-in-comeback-win-over-bengals
3.https://www.cbssports.com/nfl/teams/SEA/seattle-seahawks/