【28】2019-2020シーズン week7 vs.Ravens
パスプレーはなかなか決まらず、カーソンがここ3試合で初めて100ヤードを下回るなどランプレーでも手詰まるなど、レイブンズディフェンスに苦しめられたうえ、相手QBジャクソンのスクランブルにも翻弄されたシーホークス。試合最後のメットカーフのファンブルがターンオーバーとなって逆転チャンスは失われ、30-16で敗北、同地区ラムズが1勝差で迫ってくることとなりました。
1.スコア
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
シーホークス | 0 | 13 | 0 | 3 | 16 |
レイブンズ | 3 | 10 | 7 | 10 | 30 |
2. スタッツ
passing | cp/at | yds | TD | INT |
---|---|---|---|---|
QBウィルソン | 20/41 | 241 | 1 | 1 |
rushing | att | yds | TD | |
RBカーソン | 21 | 65 | 0 | |
QBウィルソン | 3 | 27 | 0 | |
RBプロサイズ | 1 | 17 | 0 | |
receiving | tar | rec | yds | TD |
WRロケット | 7 | 5 | 61 | 1 |
WRブラウン | 6 | 3 | 60 | 0 |
WRメットカーフ | 9 | 4 | 53 | 0 |
3.注目選手
Sブレア
今季12ディフェンシブスナップのみの2巡目指名ルーキーSブレアは、マクドゥーガルドとヒルのインアクティブに伴い先発しました。6タックルを決め、3rdダウンでのPBUで相手オフェンスを封じる場面も見られました。Sトンプソンはここしばらく好調でしたが、今回ディープパスを決められるなど、シーズン序盤のミスが思い出される形となりました。ブレアの出場を継続するかは不透明なようですが、マクドゥーガルドが戻ったあとのFSはヒルも含めて少し混沌としそうです。
トンプソンのカバーミス↓
GOING FOR MILES❗️❗️@Lj_era8 to @MBoykin814 for 50 YARDS❗️❗️ pic.twitter.com/d2YsQJOdE0
— Baltimore Ravens (@Ravens) 2019年10月20日
LBワグナー
リーグ屈指のトップLBは衰えを知らず、13タックル(ソロ7)を決め、過去5試合で3回目の2桁となっています。
WRブラウン
ここ数試合で目立ち始めているブラウンは、6ターゲット、3キャッチ、60ヤードを獲得しました。ディスリーのIR入りに伴いレッドゾーンでのターゲットが増えています。
4.課題
インターセプト
レイブンズのセカンダリーに苦しめられるパスプレーとなり、ウィルソンのフラットルートに対する遅れ気味のスローボールは、相手CBピータースにINTされ、リターンTDを決められました。ウィルソンにしては非常に珍しいミスでしたが、「全試合をこういったミスなしで乗り切れるはずがない」というキャロルHCの言葉はもっともであり、また、ウィルソンのMVP候補の実力は健在です。
FGミス
第5週のFGミス、第6週のPATミスに引き続き、Kマイヤーズはミスを繰り返すこととなりました。マイヤーズは40ヤード以内でしかFGを決められない運びとなりました。このミスからレイブンズは良いフィールドポジションでオフェンスをスタートし、FGを狙うかに思われた4thダウンでタイムアウトを使用、明けた4thギャンブルでジャクソンのTDを決めて勝ち越しています。キャロルは、ここ数年でリーグ全体の4thダウンプレーが増える中であえてキックにこだわっており(4Q残り12:50、20-13で1ポゼッション差の自陣44ヤードライン、4th&4におけるパントには疑問が投げかけられています)、その点でマイヤーズのミスは余計に大きいものとなります。
キャロル自身、ロングFGだったとはいえ、3点は今回の試合で大きいものだったと語っています。しかしながら、メットカーフに対するDPIについて、"無駄な"チャレンジをしたことで前半タイムアウトを消費し尽くしたキャロルの采配も、セインツ戦の過ちを繰り返していると言えるかもしれません。
ちなみにマイヤーズに関しては、昨年が突出していただけに今年の成績が低く見られがちな傾向があるだけで、彼のキャリアを通しては一貫した成功率を保持しており、あまり悲観的になる必要はないとも考えられるようです。(この点について詳細:
What the Seahawks acquired when they signed Pro Bowl kicker Jason Myers - Field Gulls
)
止められないジャクソン
相手QBジャクソンについてはどのチームも苦しみますが、今回は14ラッシュ、116ヤード、1TDというRB並みの記録をたたき出しています。ワグナーも語っているように、ランディフェンスが良かっただけにスクランブルに対応できなかったのは残念です。
決まらないサック
DEアンサがインアクティブ(DEコリアーが初先発)ということもありましたが、過去2試合で0、今回もブランデン・ジャクソンの1回のみでした。サックを含むQBヒット率はリーグ最下位という悲惨な数字となっています。
5.まとめ
オフェンスはラン、パスともに、特に後半において、リーグ3位の強力ディフェンスに抑えられました。ディフェンスも前半はランストップが多く、パスブロックも随所に見られましたが、後半の相手RBエドワーズのランや、QBジャクソンのスクランブルに対応できない場面が多くありました。TEディスリーのIR入りに伴い、出場停止処分明けのDTリードがロスターに復帰しましたが、オフシーズンからの懸念であったパスラッシュはいまひとつ結果を残せていません。
ちなみにディスリーのIR入りでWRのレッドゾーンターゲットが集中する一方で、TEの役目に関しては、スナップ数においてTEウィルソンをホリスターが上回っており、3キャッチ、20ヤードを獲得しています。
参考:
https://www.espn.com/nfl/team/_/name/sea/seattle-seahawks
https://www.cbssports.com/nfl/teams/SEA/seattle-seahawks/
https://www.nbcsports.com/northwest/seattle-seahawks
https://twitter.com/deryck_g1/status/1186316017632301056?s=20